有機不耕起栽培試験2025その後①

7月に入りました。
6月の本別を振り返ってみると最高気温が30℃以上の真夏日が7日(1991~2020年 平年値1.2日)、平均気温19℃(1991~2020年 平年値15.2℃)といずれも(1976年以降のアメダスデータ参考) 6月としては過去最高でした。
小豆の草取りに追われていましたが、草の伸びも早いです。
日中、暑いので朝のうちに作業を切り上げていました。
温暖化の原因にはあれこれ異論はありますが、50年ほどの短い統計ですが確実に暑くなっています。
このまま続いていくのでしょうか…いずれ落ち着くのでしょうか
止められないとしたら、順応していくしかないのでしょう
人の分業が進み、自然の気候とは関係ないところでお仕事や生計を立てている人にとっては 他人事なのかもしれません。
北海道十勝の過ごしやすい6月は過去のものになるかもしれないと思ってしまう今日この頃、皆さんはどうお過ごしでしょうか。
そんな今年の 不耕起栽培試験2025のその後、7/1のようすです。


不耕起栽培用ライ麦
昨年の秋に播種したライ麦の畑に不耕起播種機で大豆を播く試験です。
不耕起大豆試験H1



(圃場13-2)2024/9/21ライ麦播種、2025/5/23大豆ユキシズカ播種↑
ローラ―クリンパで鎮圧を6/13に行っています。
当然ですが、早く播いた方が生育が進んでいます。
が、播種時期が遅いとはいえ、普通の栽培と比べると見劣りします。
雑草も目立ってきました。
不耕起大豆試験C1



(圃場1-1)2024/9/22播種ライ麦(早生品種)播種、2025/5/23大豆ユキシズカ播種↑
こちらもローラ―クリンパで鎮圧を6/13に行っています。
ライ麦の生育も悪く、マルチで雑草を抑制できていません。
不耕起大豆試験H2



(圃場13-2)2024/9/21ライ麦播種、2025/6/10大豆ユキシズカ播種↑
ライ麦の生育がイマイチのところが多いものの、部分的には良さげかなと思っていました。
が、雑草は抑制できていないようです。
エゾシカの被害も心配な圃場です。
不耕起大豆試験C2


(圃場1-1)2024/9/22播種ライ麦(早生品種)播種、2025/6/10大豆ユキシズカ播種↑
出芽もその後の生育も良さそうです。雑草の生育も良いです。
ライ麦の密度が薄いからでしょうか
不耕起大豆試験ですが、昨年の反省を生かせず、同じことを繰り返しています。

抑草するには
- ライ麦の密度が足りない、
- そもそも雑草の種が多い
- 播種時にコルターで土を巻き上げることによって草の発芽を促している、
等の原因が考えられ昨年と同じ結論にすでに達しています。
ライ麦の密度を上げるため播種量を大幅に増やしましたが、冬枯れや雪腐れ病の影響か、密度はあまり上がりませんでした。
連作が影響と思われます。
ライ麦は生命力が強いので、雑草化すると厄介なイメージが強いため、できるだけ限られた圃場で作付けしたいと考えていて(その圃場ではライ麦以外の麦は作付けしない)、結果、連作またはそれに近い形になってしまうのが現状です。
来年に向けて、何を優先するかが課題となりそうです。
不耕起試験用ベッチ
不耕起陸稲(籾ばら撒き)


(圃場13-1)2024/9/22ウインターベッチ播種、2025/5/16陸稲播種(バラ播き)↑
やはり、鎮圧はしないと出芽まで至らないようです。
先日までは、僅かに芽の伸びたものも見つけられましたが、今日は見つけられませんでした。
完全に失敗です。
不耕起デントコーン

(圃場13-1)2024/9/22ウインターベッチ播種、2025/6/10デントコーン播種↑
コーンの種子投下量が少なすぎて、参考になりません。
こちらも失敗です。
ウインターベッチの花の咲く時期が遅く、播きつけに間に合わない感じがあります。
来年以降試験の対象から外すことになるかもしれません。