農場ブログ

じゃがいもの種の選別をしたよ

昨日、じゃがいもの種にする『さやあかね』(品種名)の大きさの選り分けをしました。

じゃがいもの種を植える機械の効率を上げるために選り分けます。

小さいものは、1つ植え。
中くらいのものは、2つ切り(植える機械に刃が付いていて自動で切り植えます)。
大きいものは、3つ切り(手で切り分けます)。

この『さやあかね』、じゃがいもの病気の『疫病』にやたら強い品種です。

じゃがいも『疫病』は、1845年からの数年間、アイルランドでおきた大飢饉の原因になった、重要病害。

ウィキペディアによると

(略)
移民

ジャガイモを主食としていた被支配層のアイルランド人の間からは、100万人以上ともいわれる多数の餓死者を出した。さらに、連合王国内のグレートブリテン島への移住、ゴールドラッシュが発生していたアメリカ合衆国、連合王国の植民地カナダ、オーストラリアなどへの移民は、合計200万人以上にのぼったとされる。

アメリカ合衆国に渡ったアイルランド人移民はアメリカ社会で大きなグループを形成し、経済界や特に政治の世界で大きな影響力を持つようになった。この時代のアメリカへの移民の中には、ケネディ家の先祖も含まれていた。
(略)

じゃがいもの疫病による大飢饉がなければ、今の歴史も変わっていたことでしょうね。

日本のじゃがいもの品種で、疫病に強く品種改良されたものは、『さやあかね』の他に

「花標津」

「キタムサシ」

などが、あるのですが、種が手に入る状況にありません。

『さやあかね』の種も、毎年農協を通じて正規ルートで頼んでいて、前年の秋には契約数確保できるか確認するのですが、春になると貯蔵中に腐ったとかで、昨年は確認した量の1%、今年は3割となかなか満度には当たりません。

『男爵』『メークイン』や加工品種とは違いブランドがなされていないため種を扱う方も力が入らないのかもしれませんね。

じゃがいもの慣行栽培では、疫病の予防のために農薬使用回数が増えがち。
慣行栽培農家も、農薬不使用で栽培可能なこの品種たち、もっと生産が増えて、種の確保も容易になることを祈ります。
そのためにも、消費者さんやユーザーさんの協力が必要です。