有機農業

2025ウインターベッチを利用した不耕起栽培試験まとめ

gengo

2025年の不耕起栽培試験はライ麦だけではなく、ウインターベッチでも行おうと前年の秋に種を播いております。

一部は お米(陸稲)を散播して見ようと決めてはいましたが、大部分の面積をどの作物で試験しようか迷っていました。
ローラークリンパを施工するタイミングは、教科書的には開花後…
ライ麦と同じくらい位の生育期と思っていたら、さらに遅かったです。
結局、換金作物は、無理だったので緑肥用デントコーンを播きました。

圃場の選定

試験圃場としては、場所によって生育ムラがでるのであまりよくはありません。

2024年 ライ麦
2024/7/25 ライ麦収穫→茎葉処理→耕起整地
2024/9/22 ウインターベッチ播種
当初3~5kg/10aの予定だったが、設定ミスで10kg/10a 以上播いでしまい気づくのが遅れ予定面積を播けなかった。

雪解けから播種まで

2025/5/11
↓ ライ麦、ナズナ、ギシギシなどもあります ^^;

有機緑肥デントコーン不耕起栽培試験

6/10

ウインターベッチの中に デントコーンを播きました。

開花時期にローラ―クリンパで倒し播種する予定でした。
が、借りている機械(播種機)の、日程が合いそうにないので、開花前に播種しました。

6/26

コーン専用播種機でないためなのか、畝幅も狭く株間も広くバラバラで播種量も少なかったのか 発芽率が低いのか 出芽しても まばらです。
ベッチの方は、6/21にローラ―クリンパを施工しています。が、播種機が 7.5インチ(19㎝)感覚でコルター(円盤型の刃)がついているおかげなのか ローラ―クリンパがなくとも ほぼ枯れたと思われます。

7/12

デントコーンも伸びていますが、コルターの跡から イヌビユ、アオゲイトウが生えています。

8/3

昨年ベッチの種を設定ミスで播きすぎて種が足りず予定面積を播けませんでした。

赤い側がベッチ区、黄色い側がベッチを播いていない区 になります。
デントコーンの丈の違いにご注目!
恐るべし ベッチ の 窒素(他)の供給能力です。
ベッチの種が足りずに播けなかったことで、ベッチの底力を垣間見ました。

この後、地上部は裁断して畑に還しています。

省察・検討

  • コルターの跡の雑草の出芽が早い。(アオビユやアオゲイトウのヒユ類が多く発生している。)
  • ヒユ類以外の雑草は少ない。(ギシギシなどの多年生雑草以外)
  • 抑草効果という点では可能性を感じる(が、ベッチの雑草化の可能性を考えると恐怖すら感じるが…)
  • ベッチ開花前でもコルター(7.5インチ(19㎝)間隔)により、ベッチが枯れる。
  • ベッチの窒素(他)の供給能力は想像以上。
  • ベッチの開花期は、ライ麦より遅い。開花期を待ってローラークリンパしながらの(既存の畑作物の)同時播種は十勝のような寒冷地ではむずかしいのではないか。

有機陸稲不耕起栽培試験

2025/5/16 

一晩、水に浸漬した種籾↓を

脱水して乾かし散粒機↓で ベッチの中に播きました。ベッチの丈は20~30㎝といったところ。
播種量5~7㎏/10a

生育のようす

5/30

↑ベッチは伸びていますが、籾は 播いたときのままです。
この時点で、失敗に気づきます。土の中に播くか、最低でも鎮圧は必要だったようです。

6/21
ローラ―クリンパ

全然 陸稲は生育していませんが、ベッチのローラ―クリンパのタイミングがいつ頃なのかも知りたく…
この時点でようやく開花しましたが、できればもう少し開花が進んでからのローラ―クリンパのほうが良いと感じました。
ここまで待たないと、ローラ―クリンパできないとなると他の換金作物でも同時播種は難しいかと…

6/26

ベッチが復活してきました。この時点で緑肥用デントコーン区は枯れているので、ローラ―クリンパでは枯れずらいのかもしれません。

種籾の芽が伸びています。
散播してから1か月以上経過しています。
生命力!

7/1

ベッチが完全復活??

種籾あります。
さすがに、もう無理でしょうかね

8/3

ベッチは枯れました。実をつけて一生が終わったのか、猛暑で枯れたのか…

↑よく見ると、陸稲が育っています。
ベッチの抑草効果としては満足なのですが、いかんせん生育が遅くて収穫するには生育期間が足りません。

8/29

陸稲があまり生えていないところを中心に雑草が目立ったので刈払い機で草を刈りました。

出穂しています。

9/8

ベッチやタデが…

9/21

9/26

11/28

収穫までには至りませんでした。
暖地なら間に合うのでしょうか、雑草の生育も早いので結局、イネと雑草の背比べになるのでしょうかね

省察・検討

  • ただ散播するだけでは出芽まで2ヶ月ほどかかる。出芽を早めるには、土の中に播種する、または最低でも鎮圧が必要ではないか。
  • ベッチの抑草効果は高い(が、ベッチの雑草化の可能性あり)
  • ベッチの開花まで待っての播種となると、生育期間が短く 陸稲では難しい(北海道では)

次年度の陸稲試験として、

  • 5月上~中旬に種籾を不耕起播種機で播種しベッチの開花期にローラークリンパ (不耕起播種機後のベッチの傷みの要観察)
  • または 5月上~中旬に散播直後に鎮圧(ケンブリッジローラー等)ベッチの開花期にローラ―クリンパ(鎮圧後のベッチの傷み具合の要観察)

をやってみたい。

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