20241208 農場のようすだよ
12/7、12/8と最低気温がマイナス10℃を下回りました。
農場の近くの小川、ラウンベ川も凍り始めています。
日の入りも最も早い時期を迎え、本別町では2024年は12/4~12/14までが15時50分台。
より、寒さが身に沁みます。
本別町ではこの冬 12/9が日の入りが一番早く15時50分26秒。
最も日の出が遅いのは2025年1月3日で6時57分15秒。
ちなみに冬至は 日の出が6時53分59秒、日の入りは15時53分28秒、日長8時間59分29秒でもちろん一番昼間の時間が短い日だそうです。)
そんな冬本番を迎えつつある2024/12/8の農場の畑(ほぼ麦畑)のようすです。
キタノカオリ
(圃場4-1)9/19播種↑
小麦の前に播いていた緑肥のハゼリソウが種をつけ、自生しています。
きたほなみ
(圃場8)9/20播種↑
(圃場6)9/20播種↑
(圃場11)9/10播種↑
大豆間作小麦(収穫前の大豆生育中に種をまいています)
(圃場1-2)9/10播種↑
こちらも大豆間作小麦
ライ麦
(圃場10)9/21播種↑
鹿さんに食べられています
ブラックアインコーン
(圃場4-2)9/21播種↑
ブラックエンマー
(圃場4-2)9/21播種↑
播種量が極端に少なく、基本的なミスです。
あまり良い状態には見えません。
越冬できたとしても、管理に手間がかかりそう。
全般に麦は良い感じです。
ただし、問題は越冬後の状態です。
2024年は冬枯れが少なく、とても良い状態のまま収穫を迎えました。
オーガニック(有機)に取り組んでから、単位面積当たりの収穫量は きたほなみは1番、キタノカオリは2番目の良い出来でした。
冬枯れが少なく越冬できれば、無肥料の有機といえどもそこそこの収量が期待できることがわかりました。(特に きたほなみ)
(もちろん、他の要因、特に開花時期、収穫前の天気がよくないといけませんが…)
不耕起試験用ライ麦
(圃場13-2)9/21播種↑
鹿の獣道が…
今年手応えをあまり感じられなかった、不耕起栽培ですが、懲りずに来年も試験を続ける予定です。
播種量を多めにはしたのですが、発芽率が低かったのか不耕起栽培をするには寂しい感じです。
越冬後のバイオマス量(地上の乾物量)が少ないと判断すれば、今からプランB、プランC、プランD…を考えておかないといけないようです。
(圃場1-1)9/22播種
こちらも不耕起試験用の品種の違う ライ麦
鹿に食べられていますが、良い感じです。
が、ライ麦の連作なのでうまくいくかは心配です。
問題は越冬後です。
プランB、プランCは考えておきます。
不耕起試験用ベッチ
(圃場13-1)9/22播種↑
プランAですら、はっきり決まっていません…
何を種を播こう…、ベッチの開花時期、換金作物の播種に間に合うのか、それより越冬できるのか?…今から不安でしかありません。
ライ麦やベッチを利用した不耕起栽培をオーガニック(有機)で行う場合は、輪作中のほかの作物(小麦等)に自生(雑草化)するリスクがあるので、他の輪作の作物に影響が考えられる場合は慎重に進めた方が良いそうです。
慣行農業で除草剤等が使用できる環境であれば、雑草化しない対策を取りながら進めた方が賢明かもしれません。
小麦跡クローバー
2023年大豆→2024年間作小麦で混播種した赤クローバー 収穫した小麦跡の赤クローバーです。
大豆カルチ(除草機)2023年7月中旬以降、浅い耕起もしていません。
越冬させ、2025年(来年)の夏にすき込むまで約2年間不耕起です。
そのあと麦を播く予定です。
いわゆるリジェネラティブ農業です!
と言いたいところですが、このクローバー畑を小麦を播けるように整地するのには 浅い耕起とはいえ 何回も作業が必要です。
小麦播種前といえば、日本では雨季、この時期に長い期間、裸地にするとなれば、リジェネラティブかは疑問も残る部分はあります。
オマケにこのクローバーでおいておくと、当農場では、ギシギシやシバムギなど越年雑草も増えてますます、小麦播種前の耕起作業の回数がさらに必要です。
先日、アメリカからリジェネラティブ農業のコンサルタント Understanding Ag のチャックさんにお話しをお聞きする機会がありました。
クローバーのまま夏まで置くのは、良くないとのことで、不耕起栽培用播種機があれば、春にクローバーのうえから違うカバークロップ(緑肥)を播種(オーバーシード)すると良いです。と提案されました。
が、不耕起用の播種機の持ち合わせはありません。(来年も大豆の播種時期には借りるつもりではありますが…)
でも、手間がかかることを除けば、クローバー後の圃場の小麦の収量は当農場の中では悪くはないので不耕起播種機が手に入るまでは もう少し続けるつもりです。