農場ブログ

大豆の不耕起栽培を見に行ったよ

gengo

北海道十勝管内の音更町のS農場で行われた大豆の不耕起栽培の様子を見に行きました。

不耕起栽培自体も国内では珍しいですが、海外で実績がある有機栽培で有効なローラ―クリンパを使用しての栽培法です。

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昨年秋にライ麦を播種しライ麦が十分に大きくなったところでライ麦をローラークリンパで倒して同時に大豆を播種する方法です。
倒れたライ麦がマルチ替わりとなり雑草の発生を抑制する栽培法です。
おそらく十勝管内ではローラ―クリンパを使用しての播種は はじめてのことです。(当農場調べ…何も調べていませんが…)

S農場さん、今年度から有機栽培にも取り組んでいます。
pirkaamamさんの培土式カルチ除草法で有機大豆を栽培するそうです。

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S農場さんの持っている播種機械は海外製で、大規模といわれるの十勝の農家が10年後には使用しているだろうと思うような最先端の機械(私が遅れているだけ??)が揃っています。
ただし、培土式カルチ除草法では播種の方法にポイントがあるため国産の古いタイプ機械が必要です。
ここまで最先端?の機械を利用している農家の方が、そんなダウングレードするようなことはしないだろうと思っていましたが…
借りてきてまで、わざわざ手間のかかることにも挑戦するのです。

S農場さん、行動力も半端ない、有機不耕起栽培方法があると知ると、勉強して それに対応する播種機を探してアッという間に機械を調達してしまいました。

正直、ここまで最先端を走っているの農家さんが有機栽培に興味を持ち走り出すと早いです。
このシステムが十勝でうまくいくかどうかはわかりませんが、大規模畑作有機栽培に適応できる技術が出てきて、十勝の農家が本気で大規模畑作有機栽培の可能性に気づいたら、一気に進む力は持っていることを証明しているようでした。
十勝の中でも大規模な畑作農家や最先端機械(私が遅れているだけかもしれません…)を持って経営なさっている農家から有機に転換していくのではと感じていましたが、もうすぐその時代が来ているのかもしれません。
十勝の実力がある農家が本気で有機農業をする…
ブルーオーシャンはいつまで続くのでしょうか…

有機農産物の取引価格が高いことでなんとか経営していた当農場の生き残りの道はあるのか…
これが荒波となってやってくるのが 楽しみでもあり、恐ろしくもあります…

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