陸稲を収穫したよ 20251005

収穫適期が良くわからないまま今日、オーガニック(有機)陸稲 ななつぼし を収穫しました。
穂は良い感じに仕上がってきています。
が、茎から下はまだまだ青々(緑々)としています。
面積は 10a(アール) ほどなんですが、端の畝は穂先を鹿に食べられ、なくなっています。

↑鹿に穂先を食べられている陸稲
中も歩いて倒されています。
周りの農作物も収穫され畑からなくなり ますますこの陸稲、鹿の集中攻撃にあいそうで 落ち着きません。
今年は米価の高騰もあってか、TV等で水稲の稲刈りのようすを見ますが、当農場よりも明らかにもう少し葉の色も茎の色も緑が抜けてきてから収穫している映像が…

これは、この後、霜に数回当てなきゃ 葉色も抜けないかなぁ…
と思っていると、SNSで十勝で陸稲収穫の動画が流れてきました。
見ると、当農場同様に葉、茎の緑は濃く見えます。それから、慌ててネットで
「稲 収穫適期 水分」
と調べると、 水分値25%ぐらいが適期のようです。便利な世の中です。(もっと前から調べろよ!!)
数か所、手刈りして脱穀して籾水分を計ってみると24~25%です。
この日のために、小豆収穫後、稲麦用にセットしたコンバインで収穫です。
(陸稲収穫後、また豆用にセッティングします。( ¯ࡇ¯ )メンド)
初めての稲、面積も僅かなので 慎重に収穫しました。

収量的にはどうなのでしょう?
タンクのたまり具合は良いように感じますが、籾があり、普通小麦などと比べると軽いので感覚が違います。
重量は計っていませんが想像していたよりもありそうです。(収量はもともと期待していなかった…)
米麦用の乾燥機は使用せず、豆用の定置式乾燥機で 時折かき混ぜながら通風乾燥 で乾燥します。
後は、粒の大きさ食味等も気になりますが、収穫まで行き着いたことに驚いています。
喜びも ひとしお ですが、十勝で直播で陸稲ができることは、素直に喜んで良いのか…
たしかに、北海道でも 美味しいお米が穫れるようになったのは、品種改良など人の努力が大きいです。
が、十勝で直播で陸稲ができる… 温暖化の影響がかなり大きく感じます。
当農場は町内でも高台に位置し、過去には小豆や大豆作るにも積算気温が足りないと言われた場所です。
今年の猛暑だからというのは、間違いありません。(と思っています…)
このような猛暑が、例年続くのなら 北海道で陸稲も増えそうです。
人類の活動によって温暖化が引き起こされたのか、地球の環境のサイクルによって引き起こされているのかは、いろいろと議論があるところではあります。
前者であっても(素直には喜べませんが、)後者であっても 農業者の一人として 環境変化にも対応していかなければなりません。
陸稲も、隣の浦幌町の伊場さんが早くから取り組んで興味がより湧き、昨年十勝清水町の澤山さんの収穫した陸稲を試食させていただいて自分も…と…
これも環境変化への対応する取り組みの一つです。(私の場合は真似ですけど…)
温暖化のメリットとして、北海道の農業者は より暖かい地域 本州や四国九州の農業を学べる(まねられる)ので 暖かい地方よりは まだ対応はしやすいのではと考えています。
あまいでしょうかね。