秋播き麦の種を蒔いたよ
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、今年の十勝本別町にはピッタリな慣用句です。
以前は「お盆を過ぎたら朝晩涼しくなるね」と十勝では言っていたような記憶があるのですが…
そんな過ごしやすくなった当農場では 来年の夏に収穫するオーガニック(有機)秋播き麦の種を蒔き終えました。
キタノカオリ、きたほなみ、古代小麦に加え、今年は、あらたに ライ麦 も蒔きましたよ。
ライ麦は根が深く入るので、畑の物理性改善の良いのと、丈が伸びるので麦藁がたくさんでき畑に還元できる、ほかに緑肥としても使えそうなので栽培することにしました。
品種が増えるので手間が増えることと、生命力が強いので雑草化し小麦畑に野良生えすると交雑しやすいのが気になるところ。
麦の種を蒔く畑は、大豆間作(生育している大豆の中に種を散播) と 緑肥の後 です。
大豆間作は 9/4 に キタノカオリ。
残りは きたほなみ の予定でしたが、急遽 古代小麦に変え 9/13 に ブラックアインコーン と ブラックエンマー を播種。
古代小麦は、かなり大豆の葉が落ちていた せいなのか それとも 昨年収穫した 古代小麦の保管状態が悪かったせいなのか 発芽率がよくありません。
そのまま廃耕にならないことを祈ります。
できるだけ、耕起回数を減らして 土中に炭素を貯め、環境にやさしい農業を理想になんて、カッコいいことを取り組んできましたが、ここにきて多年生で農薬なしでは難防除雑草の ギシギシ、シバムギが増え、経営的に持続可能とは程遠い畑に。
現実を直視すると、理想は置いておくことに…
今年は暑いので、播種する時期を遅らせても大丈夫!雨もそんなに降らないだろうと考え、8月後半9月上旬は雑草対策に浅い耕起を繰り返し雑草対策に努めよう!!と考えていたのですが…
でもやはり9月。(今年の感じだと雨量は少なく暑いのではと、勝手に思い込んでました)
例年どおり雨が多く、畑が乾く暇がなく、浅耕起をするたびに雨が降り、全く雑草対策にならないまま、ただ播種時期を遅らせただけになってしまいました。
遅らせたといっても、一般的には通常の播種時期なのですが。
(オーガニック(有機)を始めてからは、1~2週間ほど早めに蒔いていたので、来春どういう状態なのか、怖い反面ある意味楽しみではあるのですが。)
9/23に きたほなみ 、 9/24 キタノカオリ 、 9/25 ライ麦でようやく播種終了。
畑の状態も全体的には湿っていて、一部水の溜まっているとこもあり、理想とは程遠い状態。
今年の小麦後もギシギシが増え、今年麦を蒔く畑と一緒に浅耕起を繰り返そうと考えていたのですが、麦を蒔く畑だけで精一杯…
そんなに量は多くないのですが、販売にかかる時間や多品種の麦や豆の乾燥調製選別にかかる時間がボディブローのように効いていて、雑草対策にかける時間が減っているのかもしれません。
今更わかったのですが、自身のキャパシティーは狭く、やらなきゃならないことが増えるとフリーズしてしまうようです。
やることが たくさんあるのに、PCのセーフモードのようにしか動けなくなります。
考えてばかりで、行動が遅くなり、結局やることは最小限になってしまいます。
言い訳しても 仕方ないのですが…
来年は、小麦収穫後すぐに雑草対策を始めなきゃ…
今年も反省点ばかりの今年の麦播きでした…
50代も後半になり、物忘れも多くなり、都合の悪いことは忘れるので落ち込むことはありません。