さやあかね が…だよ
先日、テレビ番組「有吉ゼミ」(日テレ)で、俳優の工藤阿須加さんが じゃがいも「さやあかね」を自身の農園での栽培のようすが紹介されていました。
番組では、工藤さんのジャガイモの師匠 北海道中川郡幕別町の 折笠農場 さんから種イモを譲っていただいたそうで、折笠農場さんの畑でのシーンも…
SNSの情報で折笠農場さんが紹介されると知って、カミさんと鑑賞していました。
工藤農園のコーナーが始まり、しばらくすると、当農場が 食べチョクで 出品している
さやあかね に注文が チラホラ…
テレビの影響ってすごいなぁ と呑気に思っていると、番組の終わる頃には注文のアラームが鳴り止まず、食べチョク用に用意した分は あっという間に売れ切れに…
人のふんどしというかコバンザメというか…
まだまだ、テレビの影響力ってすごいですね。
せっかく、注目された…さやあかね
こういう年に上手く穫れていないのは、いかにも当農場らしい…
まだまだ準備不足、実力不足…
当農場の「さやあかね」 残りは ふるさと納税分…
こちらは、TV放映の影響があるのかな。来週になって見ないとわかりません。
今年(2022年)の当農場産の さやあかね 反収量は良い方でした。
が、もともと面積も僅か で、合わせて 中心空洞の比率が例年より高く、ちょうど良いサイズのものは半分近くが空洞がありました。
食用として販売するものは、空洞比率が比較的少ないMサイズ以下になってしまい、量的にも例年より かなり少なめ…
兎にも角にも、 さやあかね が病気に強くて、美味しいジャガイモってことを 注目していただいたことは、とても嬉しいです。
さやあかね は市場評価が低く、国としても実績の少ないタネの供給は休止する方針で、いつも議論のたびに さやあかね は 休止の対象となっていると聞きます。
少しでも 注目され、種の供給も安定的に行ってもらえることに つながれば…
疫病抵抗性の品種は他にも この「さやあかね」の父である「花標津」。
比較的新しく(2013年)品種登録された「キタムサシ」にいたっては、2015年には種芋の供給を終了しているそう…(なんとか手に入れたいのですが…)
ジャガイモは、日本でも多くの品種が育成されているのに、一般には知られていません。
当農場ではオーガニック(有機)栽培をしているので、病気に強くて美味しいジャガイモを期待しています。
「さやあかね」が出てきて、せっかくここまできているのに、その後継品種が出てくる前に、需要が少ないために 種の供給を止めざるえない状況です。
日本は人口減少に向かうとはいえ、世界的にはまだまだ人口増。
せっかく育成した遺伝資源、守っていくことが大事で コストがかかるのは 仕方ないと思うのですが…
ジャガイモは「男爵」「メークイン」があまりにも有名です。
食用品種は他にも「キタアカリ」や「レッドムーン」、デストロイヤーの別名を持つ「グランドペチカ」…それ以外にも美味しい品種が たくさんあります。
ポテトチップスやコロッケ・サラダ向きの加工用品種、の中には癖のないものも多く、農家にも「男爵」などのジャガイモが嫌いな人もいて、加工用のジャガイモなら食べられるという人も。
デンプン用の澱粉価の高い品種などもたくさんの種類が育成されており、これらの澱粉用品種は、おろし金でホットプレート上に すりおろして、つなぎなしでピザ風な料理もできます。
知り合いの農家の方で、加工向け や 澱粉原料用品種 をつくっているかたが入れば譲っていただいて見たらどうでしょう。
芋の品種はこちら↓のサイトが詳しいです
さやあかねが、一時のブームで終わってしまわないように…お祈りしてください。