じゃがいもを蒔いたよ
先日(2022/4/24)さやあかね (オーガニック(有機)じゃがいも)を蒔きました。
例年3月までの販売で、主に #食べチョク のサイト、ふるさと納税の返礼品、本別町観光協会の特産品ギフトセット(期間限定)などで販売しております。
2021年産からは大幅に面積を減らしての作付けですが、評判は悪くないので来年以降少しずつ面積を増やしていければいいな と感じております。
生産者として 美味しい じゃがいも と感じているのですが、自分で作っているので余計に美味しいと バイアス を感じているのか、たまたま自分の味覚とあっているだけなのか…よくわかりません。
ただ、この じゃがいも が 是非欲しいと言ってくれるリピーターも少なくないので、一部の人の味覚は 捉えているようです。
次の日(2022/4/25)、ホームセンターから買ってきた各1kg入りのじゃがいも 8種 を試験と自家用を兼ねて蒔きましたよ。
じゃがいも は 日本のような 多湿の気候条件 では 疫病、侵されやすく、なかなか 無農薬での栽培は難しいです。
さやあかね は、疫病抵抗性を備えて、北海道の農業試験場で育成された品種です。
今流通している品種で ここまでの疫病抵抗性を備え、無農薬栽培に適している品種は ありません。
この試験区の じゃがいも はどうなるでしょうか。
じゃがいも の原産地で 色々な種類の じゃがいもを混ぜて蒔いて リスクを下げているのを 以前メディアで見たことがあります。
オーガニックでも使える考えだと 感心したのを覚えています。
なかなか 実践は難しいですが…
オーガニックで食糧を安定供給するということは、美味しいとか それだけではなく、リスクを分散した栽培で できた、人気のない品種の出口も含め、社会全体で考えることが必要だと感じています。
ただ、食べて一定以上の美味しさと感じないと、売れないのも事実です。
さやあかね は市場評価が低く、国としても実績の少ないタネの供給は休止する方針で、いつも議論のたびに さやあかね は 休止の対象となっていると聞きます。
市場評価を下げた要因として、褐色心腐(中心空洞)になりやすい ということがあります。
が、多肥を避けると美味しい じゃがいも になります。
さやあかね は 無施肥無農薬の方が 美味しくできると感じています。
タネの供給も赤字ならやめる…というのは、いろいろな遺伝資源を守り、多様性を維持することが、食糧供給する上で大事な考えの 一つ でないことが 非常に残念です。
疫病抵抗性の品種「キタムサシ」が、2013年に農研機構で育成されたと聞いたのですが、種として供給がなく 調べたところ2015年には 供給は休止したとのことです。
なんでーーー!
一度作って見たかったです。
市場評価が得られないような特徴があったと想像はしますが、名前までつけた品種が2年で供給休止とは…