豆 だよ
↑は緑肥畑にチャガラシの花が咲いています。
今年の当農場の オーガニック(有機)豆 さんたちは ぜんぜんダメです。
豆のせいではなく、人的要因です。
近隣で仲間が増えたらと、淡い気持ちもありますが…
オーガニック(有機)に挑戦しようと思っていても、今年の当農場の畑をみて、
「やっぱり やめようかな」
と、ネガティブな気持ちに させてしまう状態です。
これでは、ダメですね…
曇雨天が続き、天気も悪いのは事実ですが、最低気温も さほど低くありません。
以前ですと、これだけ天気が悪いと気温も低く作柄もあまり良くないのですが…
周り農家を見ると多少遅れている感じはありますが、↓順調に見えます…
↑近隣の農家さんの小豆畑…もうすぐ畝がふさがりそう。
↑近隣の農家さんの大粒大豆畑…こちらももうすぐ畝が塞がりそうです。
オーガニック(有機)栽培は言え、豆は 慣行栽培と有機栽培の生育に差が出にくいのが一般的…
ところが 今年の当農場の豆は全般にぜんぜんダメです。
前年の麦後のクローバー処理に手を抜きすぎました。
春になって、干ばつ続きで豆播種の前の耕起整地も ちょっといい加減すぎました。
干ばつが気になって、深めに播種したのも、タネバエ被害を甚大にしました。
小豆は再播種…
大粒大豆は 出芽不良でも半分残した畑は スカスカ…、
出芽に時間と体力を使って生き残った大豆も生育が悪く畝も塞がらない感じです。
出芽揃いが悪く、機械除草も、思い切ってできず、手取り除草に追われています。
再播種したものは、鹿の食害でまたまたスカスカ…
透水性の悪い畑でもあったため、再播種後の天候が悪く、出芽時に畑には入れず、機械除草もままならず、草取りに追われています。
小粒大豆は、出芽時に気になり出芽前除草で覆土するのをやめたところは雑草害…
おまけにシバムギ対策もしておらず、すっかりシバムギ取りに時間を取られる始末…
6/4に再播種したオーガニック(有機)小豆 エリモショウズ ↓
畝は塞がるのでしょうか__?
タネバエの被害で出芽不良のオーガンック(有機)大粒大豆 ユキホマレ ↓
↑一見、なんでもないようにも見えますが
横から見ると スッカスカ
畝も塞がる感じが無く、収穫まで雑草に悩まされそう…
再播種して、綺麗に出芽した後、鹿の食害にあったオーガニック(有機)大粒大豆↓
食べられていないところは… 綺麗に出芽したんですけどね…
全体に鹿の食害は、甚大です。
出芽不良で、補植してなんとか ここまでになった小粒大豆…
シバムギ取りに追われている(追い越されている???)小粒大豆…
オーガニック(有機)金時豆 北海金時↓
鹿の食害が結構あります…
教訓
- 豆作前のクローバーは前年中に しっかり処理すべし!!
- 出芽不揃いの場合は、再播種または廃耕を考えるべし!!
(不揃いの豆は、機械除草では管理できず、手取除草追われていると オーガニック栽培に対する興味を半減させる!) - シバムギ優占の畑は、前年のうちに対策を取るべし!!
- 播種してから、できることは限られている!
全ては、播種前に決まっている!!! - 雑草コントロール と 土壌炭素 のバランスが大事!!
当然と言えば当然のことばかり…農薬使えないのですから…
ある朝起きて、自分の都合の良い状況になっている夢を見ました。
現実にはそんなことは起きません!!
(除草剤って、それがない時代の人が見たら ほんと奇跡の資材ですね。)
自分の理想は、できるだけ土を見える時期を少なくすることにより、水や風による侵食を減らし、カバークロップの状態を長く保ち土壌炭素を減らさないことです。
こだわりすぎると、オーガニック(有機)栽培を続けられない状況になっているようです。
豆作においては、一旦理想を封印して、違うアプローチを考えた方が良さそうです。