カミフラノイ農場の視察研修に行ってきたよ
アグリシステム (株)さんの関連会社、トカプチ(株)のカミフライ農場(上富良野町)の視察研修に行ってきました。
バイオダイナミック農法を実践し、ワイン用のブドウも作っています。
今はワイン醸造所も建設中、自社の山林で伐採した木材を利用しているそうです。
伐採時期もこだわり、一番水分が少なくなる冬場の新月に伐採を行なった木だそうですよ。
新月伐採した木は、100年持つそうです。
バイオダイナミック農法で育てられたブドウで作ったワイン(bio wine)は、欧州では最高級のワインだと聞いています。
有機大豆の狭畦栽培にも新たに挑戦中
除草機も
将来の技術になるでしょうか?
こういう挑戦を繰り返すことによって、技術が進んでいくと思います。
色々トライをできる環境は羨ましくもあります。
公的機関でも、有機農業に関する試験をもっと積極的に進めてほしいと感じます。
まぁ、私にも言えることですが…羨んでいる場合ではないですね。
有機小豆も取り組んでいます。
ヒエは少し目立ちますが、なかなか良い感じではないでしょうか。
水田も
今年は ちょっと失敗したー と言っていました。
有機農業を始めた きっかけ は色々あったけど、よく考えてみれば、収穫したものを受け入れてくれるアグリシステム (株)さんが なければ始められなかった と、ふと気づかされました。
いろいろ わがままを言ったり思ったりしていたなぁ と今さら反省しています。
帰り道、中富良野町にある ファーム富田 に寄ってきました。
HPを見ると
1970年 (昭和45年)
ラベンダー栽培がピークを迎える。富良野地方全体で230ha以上、約250戸の農家がラベンダー栽培を手がける。北海道全体(大半が富良野地方)のラベンダーオイル生産量は5tを記録する。
1972年 (昭和47年)
ラベンダー農家に冷たい風が吹き始める。合成香料の急激な技術進歩と貿易の自由化による安価な輸入香料の台頭で、香料会社のラベンダーオイルの買い上げ価格が下がる。
採算がとれず、これから最盛期を迎えるというラベンダー畑を、涙をのんで株ごとすきこんでいった農家も少なくなかった。この時、日本のラベンダー畑は富良野地方を残すだけとなる。
1973年 (昭和48年)
香料会社がラベンダーオイルの買い上げを中止する。富良野の丘を彩っていたラベンダーのほとんどが姿を消す。
「ラベンダーをなんとか作り続ける道はないものか」と、稲作で生計を立て、再生の道を模索する日々が続く。
ファーム富田の歴史より 抜粋 (https://www.farm-tomita.co.jp/history/)
厳しい時代を経て生き残ってきたのですね。
アジア系の旅行客でいっぱいでした。
これも農業のかたち…魅せる農業ですね。
オイルの買い上げが中止になって試行錯誤をし苦難を乗り越えて ここまできたと想像します。
オイルの買い上げが中止になった1973年といえば今から50年前。
その時、一軒の農家が半世紀後もラベンダーを作り続けて、どんどん進化していると言ったら当時の人に信じてもらえるでしょうか…
すごいです。