農場ブログ

小豆を収穫したよ 20221019

gengo

オーガニック(有機)小豆 エリモショウズ を収穫しました。

発芽不揃いで、6月に入ってから 蒔きなおした今年の小豆…

周辺の農家では小豆の収穫も終わり、畑に小豆が残っているかたも 見当たりません。
ようやく、周りの農家さんよりも1〜2週間遅れの収穫となりました。

近年、温暖化の影響か、6月に入っての小豆蒔きもリスク(秋の早霜)が減ってきているのは感じ取っていました…

が、今年に限っては、6月〜7月の曇雨天続きで流石に無理かな…と半分諦めていました。
ところが、収量も品質も思ったより悪くはありません(まだ調整選別していないので断言はできませんが…)。

作業の合間をみてトーミがけ(風選別)をして、本格的選別は畑仕事が終わってから…
年内には終わらせる予定です。

とりあえずホッ…

肥料不使用、農薬不使用、オーガニックだから上手くいった…と言いたいところですが、そうでは無く、あきらかに温暖化の影響と思われます。

30年前と比べると明らかに、温暖化している と感じています。
もともと、当農場は 豆の町 ほんべつ と言われている本別町の中でも標高約200mの高台で、大豆小豆の生産には積算気温がギリギリの地域。
この地帯では、悪天候などで大豆や小豆の種まきの適期を逃すとインゲンなど、早生系の豆が中心でした。
6月に入っての小豆蒔きは、ギャンブルに近いと言われていました。

品種も1983年に品種登録されたエリモショウズ、当時と変わりません。

それが6月に入っての小豆蒔きでも、そんなにギャンブルでは無くなっているのです。
ましてや、6月〜7月の曇雨天続きでも80点の出来です。

本別町は十勝の中でも内陸ですが、意外にも畑の標高は低いところは30m台。
高いところは300m弱まであります。
高低差があり、小豆が6月蒔きでも大丈夫な地帯は概ね標高100m以下の畑(感覚的にではあります。以前この地帯の農家の方で、小豆は6月に入ってから方が良いと言っている人がいて、 「何を言ってるの??」と理解できなかったのですが、今年は なんとなく理解できます。)

以前は適期の種まきであれば 町内の標高の低い地帯の小豆の収穫が始まって、1〜2週間後に当農場の小豆の収穫にとりかかる感じでした。
近年はそんなに開きはありません。

今年の小豆の出来には 個人的にはホッとしています…

しかし、この先の温暖化によって予想されている、異常気象の頻発など現実なものになってきています。
小豆が無事収穫できてよかったのですが、手放しで喜んで良いのか、複雑な気持ちになります。

地球の温暖化が近代の化石燃料を消費する人類の活動によって引き起こされたと、言われています。
一方で、そうではなく、地球の寒冷化・温暖化リズムの温度変化の一部だという人もいます。

私には どちらかを判断する知識が足りません。

前者のように、人類が排出する二酸化炭素が原因のならば、農業が担う役割はかなり大きいのは事実です。
世界中の畑を耕さなければ、二酸化炭素の問題は解決すると言っている人もいるくらいです。
堆肥や緑肥を活用する農業も土中に炭素を取り込む温暖化対策の 一つ。
実践できる技術は少ないよりは、多い方が良いですものね…
200年後に感謝されるかもしれません。

後者なら無用の技術かもしれません。
200年後の歴史の教科書に「人類の活動によって温暖化していると信じてられていた。」記載されているかもしれません。
それで、良いのです。
耕起をしない、または減らすことや 炭素を土中に取り込む農業自体は、温暖化問題がなくとも 悪いことでは無いのですから…

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